ジャニスで探せ!新春ミュージック特集
フリッパーズ・ギターの二人が、活動当時に、ある音楽雑誌で「学生時代はジャニスによく通っていた」と発言し、世のパーフリマニアが「ジャニスって何?どこ?」と話題騒然となったことがある。その正体は、駿河台下交差点のほど近く。スポーツ用品店アルペンが看板を掲げるビルの9階にある、CD・DVDのレンタル店『ジャニス本店』だ。
1981年のオープン当初は、音楽メディアはまだCDではなく、全てアナログレコード。当時はLPジャケットの裏に「寄せ書き欄」が設けられ、まだネットがなかった時代の、見知らぬ音楽ファン同士の貴重な口コミ場として、“ジャニス名物”と呼ばれたことも。時には、ミュージシャン本人のコメントが出現し、これまたファンが大騒ぎ。その密やかな場所柄もあってか、「知る人ぞ知る、神保町の隠れた名店」「教えたくない店ナンバーワン」とまで言われる、街の自慢店なのだ。
1990年代に入ってからは、時代の流れを受け、取り扱いメディアをCD・DVDへと移行。残念ながら寄せ書き欄はなくなってしまったものの、「聞きたくても聞けない廃盤や、時代の波に埋もれてしまった名盤の数々を、レンタルという形でたくさんの人に届けたい」という店の基本姿勢は一貫したまま。ジャニスでしかお目にかかれないレアな品揃えに加え、「どこのレコ評よりも頼りになる」と言われる店員さんによる解説を目あてに、遠方から足繁く通う音楽ファンも多いのだとか。
未聴のCDを買うのは勇気がいるけど、「レンタル」ならではの気軽さもまた魅力のひとつ。音楽パワーで、新年のスタートをより賑やかに、より楽しく彩れば、なんだかすご〜く良い年になりそうな予感すら?! まずは本特集で、ジャニスの底知れぬセンスをたっぷりとお楽しみあれ。
中古販売および買取のジャニス2号店もあります。
ジャニスに関する詳しい情報は、お店のホームページへ!
写真1 ずらりと並んだCD棚。ジャニスオリジナルのジャンル分けで整理されています。レンタル品が少しでもきれいに見えるよう、照明にも密かなこだわりがあるのだそう。
写真2 「あまりにCDが多すぎて探せな〜い」という方は検索マシンをどうぞ。その名も「健作君」。目的物を入力すると、棚番号を教えてくれます。
ジャニス本店(レンタルジャニス)
03-3291-9578
神田小川町3-6-9
神田第2アメレックスビル9F
11:00〜22:30 年中無休
※12月31日〜1月4日は正月休業