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ストック、ハウゼン&ウォークマン
「HAIEBALLS」
人間なんかに理解されてたまるか!
90年代に旋風を巻き起こしたマンチェスターのモダーン・モンド・ユニットの2nd。本来は「猫フェイクファー」に包まれた豪華外箱付きだが「お店で管理しづらいので外箱は外してます、ごめん!」とジャニスさん。音同様(?)の、馬鹿にしたような舌出し猫だけでも充分可愛いいです。
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ピアノ・マジック
「LOW BIRTH WEIGHT」
優雅でなけりゃ猫じゃない
ロンドンのグレン・ジョンソンが主催する不定形ユニット、ピアノ・マジック。猫がアフターヌーン・ティしてる〜!!と思いきや、裏ジャケではうさぎがカリカリと勉学に励んでいます。この不可思議なジャケットの世界観につながるような幻想的なサウンドは、まさにピアノマジックの真骨頂。ボーッと聴いているとキャッとしちゃうよ。
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ギル・スコット・ヘロン&ブライアン・ジャクソン
「SECRETS」
黒猫のタンゴならぬファンク
「黒いボブ・ディラン」の異名をとるギル・スコット・ヘロンが、フュージュン系のミュージシャン達と78年に制作した異色作。小説家・詩人としても知られるギルが歌う詩は、へヴィドラッグ、消費社会の告発、人種問題など、痛烈な社会的メッセージが込められている。その鋭さは、ジャケットの黒猫の視線のごとく!
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アルファ
「The Impossible Thrill」
つかまえてごらん
雨に湿った森の中で、凛とこちらを真っ直ぐに見つめる子猫に、思わず手が伸びてしまうジャケット。イギリス・ビリストル出身のデュオの2nd。全体的にリバーヴを効かせた淡いサウンド・エフェクトは、どこまでも柔らかく、優しく、流麗!あのマドンナもアルファのサウンドがいたくお気に入りなのだとか。
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ジミー・スミス
「The Cat」
密談しましょ♪
ジャズ・オルガンの名手、ジミー・スミスの代表作を収録したアルバム。タイトル曲「The Cat」は、アラン・ドロン主演の映画「危険がいっぱい」挿入曲。ドロンが情婦と密話をかわす場面で子猫が登場し、そのバックを飾ったのがこの曲。ジミーの鍵盤&ペダルワークは、マイルス・デイヴィスが「世界八番目の不思議」と評したほどの華麗技!
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ジョー・ブレイカー
「UNFUN」
疾走するぜ!
元祖哀愁メロディック・パンクバンドとして、根強いファンやフォロワーを生んだジョー・ブレイカーの記念すべき1st。ジャニスお薦めの名盤です。泣きメロにしゃがれ声、そのバックをひた走る荒々しい演奏。う〜ん、どこか猫っぽい。スナッフやレザーファイスなどのUKものが好きな方はぜひに!
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音速ライン
「うたかた」「三枚おろし」
目つきの悪さは生まれつきさ
「うたかた」はインディーズ時代の1st。「三枚おろし」はメジャーデビュー以降の3rd。後者の猫は、単行本「まこという名の不思議顔の猫」で知られる“切な癒し系猫”のまこ。このあとまこは、見事に魚を捕獲したそうです。音速ラインのアルバムジャケは、猫以外にもうさぎや犬があり。動物好きんですかね?
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ウィー・アー・サイエンティスツ
「愛することとみじめさと」
好き勝手にやらせてもらうよ
NY発、「僕たち科学者です」と名乗る若き3人組の1st。日常にまとわりつく「やるせなさ、焦燥感、めんどくささ、アイロニー」を、解決つかないままダイナミックなロックンロールの大火事へと導いてみせる三人衆。「他人の意見なんてきかない、好きな音楽を好きにやってるだけ」というメンバー発言は、猫の気ままさそのものか。
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少年ナイフ
「Free Time」
媚びず、気取らず、でもかっこいい!
スカウトされたのが大阪の「原っぱ」というデビューエピソードからして猫っぽい。海外に最も名が知られているジャパニーズガールズ・ロック・バンド、少年ナイフの最新アルバムです。浪速のロックンロール3 匹、ザ・50 回転ズもコーラスで参加。媚びず気取らず、自由に羽ばたく女達のフリータイム。
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細野晴臣プロデュース
「グーグーだって猫である」
ニャンダフル・デイズ
大島弓子原作漫画の映画版サウンドトラック。音楽監督をつとめた細野晴臣は「この仕事で、自分の人生に“乙女”が欠けていたことに気づいた」と発言。全面アコースティックで、ハミングキッチンや小泉今日子、そして細野自身のボーカル曲もあり。映画を観ずとも、猫と暮らす日々の穏やかさや、独特の距離感が伺えるような秀作です。
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ジャスティス
「COOL CATS」
鼻垂れてます
ジャケットの通り、悪ガキ度120パーセント!フレンチ・エレクトロ・シーンを代表するジャスティスによるDJミックス。スパークスで始まり、プリンスなどの80'Sを挟みつつ、後半の歌もの、ヴァネッサ・パラディまで入れちゃうテンションの高さがたまりません!唯一無二の選曲で繰り広げる、アグレッシヴなオリジナルの世界。
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neco眠る
「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」
ゆるく、はげしく
関西発の4人組インストバンド、neco眠る。老人ホーム、盆踊り大会、ファッションショー、野外レイブと、あらゆるところでオーディエンスを踊り狂わせ、今や「眠る」どころか不眠状態の人気ぶり。十六穀米と新米をぐちゃぐちゃして、味付けに醤油とゴマ油とみりんと生たまごを加えた関西風ぶっかけごはん的1st。とにかく気持ちいい!