素朴な家庭料理が自慢。38年前の開店当初は、串焼きのみだったとか。お客さんの要望に応じているうちに、品数が増え、今では選ぶのに迷うほど。自慢の魚は毎日仕入れ、天然もののみを扱っていてどれも新鮮でおいしい。ここに来れば、魚は間違いなしです。出身である岡山県のご当地メニューも楽しみの一つ。お品書きには値段が書いていないのでドキドキしますが、それもおかみさんの「お好きなものをどうぞと言うと、値段が書いてあるとかえって頼みづらいから」との心づかいから。「いくらですか、と遠慮なく聞いてね」とおかみさん。
落ち着いた店構えから、店内に漂う空気すべて、お店そのものが一つの家庭のような温かみがあるのは、おかみさんのお人柄のせいかもしれません。話し方ややさしい笑顔を見ていると、お客さんから母親のように慕われるというのもうなづけます。隣に座った者同士がいつの間にか仲良くなってしまうのも、このどこか懐かしい雰囲気があるから。仕事の緊張が解かれリラックスして、後輩や部下と2人でカウンターでしっぽり飲むもよし、５〜６人でお座敷でワイワイ飲むもよし。ここでなら、いつもより心を開いて、一年の心の疲れも取れそうです。
