「文房具大好き」
子供の頃、そろばん塾で500円札を拾ってネコババしてしまいました。ごめんなさい。当時の僕にとっては、何でも買えるって思えるほどの大金です。真っ先に向かったのが文房具屋さん。いつものように店内の商品を一つ一つくまなく眺めて楽しんだあと、その500円札で買ったのは大量のカラフルなクリップでした。画材を買いに神保町の文房堂を訪れたら、そのレトロなたたずまいのせいか、ふとそんな昔の秘密のできごとを思い出しました。そして30年近く経った今も、やっぱり目的とは関係ない商品までを一つ一つくまなく眺めて楽しんでいるのでした。