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「街」にも「人」にも歴史あり!神保町紳士録
学生街、オフィス街、本の街、アートの街……。さまざまな顔を持つこのエリアに勝るとも劣らぬバラエティに富んだ面々が、神保町に対する熱い思いを語る珠玉のインタビュー。ここに行けば、こんな素敵な人たちに会える!ナビブライター 青木伸広
Vol.006 ジャニス
野澤 利成 さん
音楽ファンの聖地で働く喜び
中学生でギターを手にして以来片時も音楽から離れたことはありません
−音楽通の野澤さんですが、好きになったきっかけは?

中学生になったばかりの頃に『いちご白書をもう一度』を聴いて衝撃を受けて、フォークソングの虜になったんです。ほどなくギターを手にして毎日練習し、簡単なコード進行ながら自分で作曲するようになりました。

そして2年生でバンドを組み、以来どっぷりと音楽にのめりこむ生活に……。それ以降、この年齢になるまでユニットは変われど、ずっと継続してバンド活動を続けております。はじめはアリスやオフコースなど、いわゆるニューミュージック系のアーティストが好きでしたが、だんだん間口が広がってきまして、今ではなんでも聴くようになりました。最近はジャズ、ファンク、ソウル、レゲエ、ラテンといった、ルーツ・ミュージックに惹かれています。

ジャニス 野澤利成(のざわ としなり)
老舗中古レコード店が集まる意外と音楽の街でもあるんです。
上京して“いの一番”に駆けつけた駿河台や神保町界隈の楽器店
−神保町との出会いは?

18歳のとき大学受験のために上京したのですが、入試そっちのけで駆けつけたのが駿河台や神保町界隈でした。楽器屋さんが立ち並ぶこの辺りは、ある意味でミュージシャンや音楽ファンの聖地といっても過言ではないと思います。地元の旭川では売っていない、レアな輸入物の弦をしこたま買い込みましたね。下倉楽器、イシバシ、クロサワという大型店から、さくら通りにある激安の中古楽器店までくまなく見て歩きました。

もちろん上京してからは来る回数も飛躍的に増え、ついにバンド仲間の紹介でジャニスで働くことになるのが87年のこと。当時はレコードからCDに変わる過渡期でした。ですから、もう20年以上もここにいて、さまざまな音楽に囲まれながら、賑やかで楽しい日々を送っています。

−ジャニスってどんなお店ですか?

新譜のCDも中古も販売しておりますし、レンタルも多数ご用意しております。仕入れはスタッフ9人が、それぞれ得意なジャンル担当をしておりますので、マニアックな方にも満足していただけると思います。

ちなみに私はワールドミュージック、プログレッシブ、ジャズ、フュージョン、ファンク、ハードロック等を担当しております。ご来店の際は、お気軽に声をかけてください。

−神保町のテーマソングを選ぶなら

うーん、難しいな(笑)。僕にとってこのエリアは“音楽”と“本”の街なので、マニアックな土地柄ながら、とても知的なイメージなんです。だからジャズ、それもコルトレーンの『枯葉』のような大人の香りがする曲を口ずさみつつ、軽やかに街歩きを楽しみたいですね。

ジャニス店内
ジャニス本店
手に入らなくなってしまった廃盤・珍盤・名盤の数々も、ジャニスでなら見つかります!本店はレンタルCD・DVD。中古販売の2号店も神保町にあり。詳しくはHPをチェック。

住所/神田小川町3-6-9
神田第2アメレックスビル9F
TEL/03-3291-9578
営業時間/11:00〜22:30
定休日/年中無休
HP/オフィシャルサイトはこちら
ジャニスの概観